BERNIE FUCHSバーニー・フュークス
―アメリカの感性と魂―
20世紀アメリカが生んだ伝説のイラストレーター
1932年、アメリカイリノイ州生まれ。“バーニー”の愛称で親しまれる全米屈指の画家であり、ノーマン・ロックウェルの再来と言われたイラストレーターでもある。
1962年、30歳でニューヨークのアーティスト協会により『アーティスト・オブ・イヤー』に指名され、翌年『ハミルトン・キング賞』を受賞。1975年には栄誉の殿堂『ホール・オブ・フェーム』のメンバーに選ばれる。人々の本質を描き抜くフュークスのポートレートは名だたる著名人たちを魅了し、過去にはケネディをはじめとする歴代大統領、アリやペレなどのスポーツ選手、フランク・シナトラ、エリザベス女王などが彼にポートレートを依頼。また、その類まれな才能は子供向けの絵本でも発揮。ヘミングウェイ、トーマス・マンといった巨匠たちの名作の挿絵にも、彼の筆致が表現されている。
2009年9月、コネチカット州の病院にて食道癌の為逝去。『ニューヨークタイムス』『ワシントンポスト』『ロスアンジェルスタイムス』等が訃報記事を大きく掲載し、バーナード・フュークスの突然の死に哀悼を示した。享年76歳。