移ろいゆく風景の軌跡

四季折々の大地に恵まれた日本人は、古来より自然を尊び、自然との共生を図る美意識を有してきました。それは絵画にも体現され、動植物、風景など多岐にわたり自然に対する思慕が表されています。
水津の作品は、伝統的な美意識を受け継ぎながらも、現代に生きる我々が直面している自然や環境、エネルギー、またそれらと人間社会の関係性を、唯々静観しています。水辺、 風力発電などのシリーズをはじめとした風景画は、自然から採取する岩絵具、またや海水をありのまま画面に広げ、観る人をその静謐で、玲瓏たる色彩に陶酔させる力を持っているのです。

在学中より数々の展覧会に出展し、2016 年に仏リヨンでの個展など国内外で活躍し、さらに、国宝の模写事業への参加、国際交流の講演など多岐にわたる活動により今後を期待されている若手作家。
本展では新作と代表作を展示・販売いたします。自然の秘奥が広がる水津達大の世界を、どうぞご堪能ください。