いつの時代も人々の興味を惹きつける女性像。本展では外見の美しさだけでなく、現代を生きる私たちが共感できるような女性たちの姿を捉えた作品をご紹介いたします。
ペトラ・カインデルは、生まれ育った芸術の街・ウィーンで磨いた色彩センスと、“オシャレに現代を生きるヨーロッパの女性たち”をコンセプトに、ポップミュージックの歌詞にイメージを乗せ人物の内面を表現しています。
オーストラリア出身のジェシカ・ウォッツは、ヴィンテージの壁紙やパネルの木目を生かした背景に、健康的なボディーラインの自然体の女性像と、生命力にあふれた花々を上品に組み合わせた明るく瑞々しい色彩の作品を描きます。
色彩豊かなそれぞれの作品から感じ取れるのは、多種多様なライフスタイルを貫く現代女性たちの強く生き生きとした姿。現代社会を生き抜くためのエッセンスを与えてくれるような、可愛くて素敵な原画約20点をぜひご覧ください。

ジェシカ・ウォッツ
油彩 エナメル 紙 キャンバス ウッドパネル　60×60cm

ペトラ・カインデル「One day I will be flower again」
アクリル キャンバス　60×50cm

また、同時開催として、東京芸術大学日本画科卒業の新進日本画家・水野香菜をご紹介いたします。鋭い観察から生まれる美しく的確な姿と、意外な動植物の組み合わせの妙により自由自在に想像力を膨らませ描き出される作品は、動物や自然を愛する水野のやさしさが溢れる表現となっています。原画約10点を展示します。

水野香菜「午後」
和紙、膠、岩絵の具、胡粉、金泥　53×33cm