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現代のドガ ロバート・ハインデル展美しい人間を伝えることに人生を捧げた画家

INFORMATION

会 期: 2024年4月20日(土)~5月19日(日)9:00-17:00(入館は16:30まで) 火曜日は休館

入場料: 一般 1,000円/大学生 500円/高校生以下 無料/シニア 500円 ※70歳以上
今展のお支払い(入場料、画集、ポストカード)は、現金のみの対応となります。ご了承くださいませ。

会 場: 長島美術館別館
110mの高台に位置し、広大な亜熱帯樹に包まれた、眼前に桜島を望む美術館
〒890-0045 鹿児島県鹿児島市武3-42-18 TEL:099-250-5400
長島美術館 (ngp.jp)

5月1日(水)~5月5日(日)13:00から、ロバート・ハインデルを日本に紹介した(株)アートオブセッション 出川博一によるギャラリートークを開催いたします。
ご予約は不要ですので、お時間になりましたら受付までお越しください。
※ただし本展の入場券または半券をご提示いただきます。

開催意義―

頻発する侵略戦争、アフリカの子供達、自然災害他、人間の生命があまりにも無造作に
葬られているニュースが普通の出来事のように聞こえてくるこの時代。
ハインデルが描いた美しいバレエダンサーをご覧いただき、

生命への尊厳
躍動するダンサー達の肉体
本番にむけてひた向きに努力するダンサー達の姿

そして、バレエ「ペンギン カフェ」を観察して生まれた作品シリーズから、
世界の希少動物と、熱帯雨林に住む人々を描いた本展初公開作品をご覧いただき、

動物愛護
自然環境保護

等への関心を深めていただき、併せて、本展を通して、絵画ファンのバレエへの関心、
バレエ関係者の絵画への関心、ひいては想像力の原点、感じる心を育む芸術への関心を
広めることができれば幸いです。

 

企画趣旨

「アメリカン・リアリズム」とは、19世紀から20世紀にかけておよそ20年間をかけて受け継がれたアメリカ絵画の偉大な伝統と系譜です。ウィンスロー・ホーマー、トーマス・エイキンズ、ジョン・スローン、エドワード・ホッパー、アンドリュー・ワイエスなど、優れたアメリカ出身の画家達は、油彩画のみならず、水彩画、挿絵、イラストレーションなどあらゆる分野に様々な画材を駆使して、迫真的な写実絵画を創造しました。

それは、技巧的にはヨーロッパの絵画技術を引き継ぎながらも、それを実際的に洗練し、高度で気品のある写実に発展させたもので、主題的にはアメリカ独立後から幾多の戦乱と軋轢を経て世界一豊かな社会に発展したアメリカ社会そのものと、その市民生活に目を向けた現実主義でした。今日も世界に大きな影響を与えるアメリカ文化、芸術の根幹には、「アメリカ・リアリズム」があり、そして、その系譜を継承した現代アメリカの画家の代表の一人がロバート・ハインデルでした。

ハインデルは1938年、オハイオ州トレドに生まれたのちデトロイトに移り、独学と通信教育で絵画を学びました。1960年代には、「TIME」誌を始め大型のグラビア誌を華麗なイラストレーションで飾る寵児となり、70年代後半まで売れっ子のイラストレーターとして活躍しました。1982年にアトランタバレエ団の公演ポスターを描いた作品がその年の最高のイラストレーションとして全米イラストレーション協会からハミルトン・キング賞を与えられ、その受賞を契機にイラストレーターからファインアーティストに転身しました。

その後、英国ロイヤルバレエ団を始め、世界一流バレエ団の公演前のリハーサルに招かれ、本番に向けて努力を重ねるバレエダンサーを取材し、ダンサーの躍動感と精神性溢れる作風で描かれた作品は、イギリス、オランダ、日本での展覧会で大きな反響を呼び、「現代のドガ」と評されました。

1986年、ミュージカルの世界的な作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーに招かれ、彼の舞台「キャッツ」「オペラ座の怪人」も制作、そして90年代後半には高円宮憲仁親王殿下のご薫陶を得て日本の伝統舞台芸術、能、歌舞伎も描きました。
ハインデルがファインアーティストとして人生を捧げて描いてきた人間の動きの前後までを想像させる作品の集積は絵画の歴史を紐解いても例がなく、文明がかってないスピードで変化する現代社会がハインデルの創造を可能にしたといっても過言でありません。

ハインデルは2005年7月3日、コネティカット州の自宅で、肺気腫の為66歳で惜しくも急逝しました。本展は「アメリカン・リアリズム」の系譜に繋がる、アメリカの現代リアリズムの存在を確認しつつ、併せて、ハインデルが畏敬の念を持って描いた人間達を讃歌する展覧会です。

 

- MESSAGE FROM; -

“Robert Heindel does not paint ballet, he paints dancers. He is not interested in portraying
performances on the stage, he delights in depicting dancers practicing in their studios.
He captures the humanness of the silent dancers, who continually work themselves harder and harder to their utmost limits in order to get as close as possible to the ideal beauty of their work ‒ not for the sake of the audience, but for themselves.
The figures in Heindelʼs paintings are in constant motion. Just as the dancers themselves never stop in their quest for beauty, so do the figures in his work incessantly move, vibrant with life.”

H.I.H. Prince Norihito Takamado

ロバート・ハインデルはバレエを描かない。彼はダンサーを描く。
彼の興味はステージではない。それはいつも
レッスンスタジオのダンサー達である。
観客の為にではなく作品の為に、そして自分の為に、
黙々と身体と美の極限に近づこう真伨な努力を続ける人間性を、彼はとらえる。
ハインデルの絵の人物は決して動きを止めない。
美の追求に終わりがないように、彼のダンサー達も動き続けている。

高円宮憲仁親王

 

“Experts hold your work in the highest regard, I know,
but for me it simply succeeds in capturing the spiritof dance as art.”

Diana, Princess of Wales

専門家達があなたの作品を高く評価しているのは知っていますが、
私には、あなたの作品は、芸術としてのダンスの精神性をとらえることに
成功していると思えます。

元英国皇太子妃 ダイアナ

 

“I admire Robert Heindelʼ s work very much indeed.
There is not another artist that can capture the magic of dance
with such colour and movement.
I still get considerable pleasure from looking at the Heindel paintings that I own
and which remind me particularly of some of the dramatic images
he captured from The Phantom of  The Opera and Cats.”

Sir Andrew Lloyd Webber (Composer)

“私はロバート・ハインデルの作品を、賞賛しています。
踊りが持つ魅力を独特な色彩と躍動感で表現できる画家は、彼をおいて存在しません。
私にとって自分の所蔵するハインデルの絵画を鑑賞することは、このうえない楽しみです。
特に「オペラ座の怪人」や「キャッツ」など、
ドラマチックなシーンを思い出させてくれます。”

サー・アンドリュー・ロイド・ウェバー
「キャッツ」「オペラ座の怪人」などのミュージカル音楽作曲家

 

“Robert Heindel, apart from being one of the most courteous and charming of men,
manages to camouflage himself into the studio setting,
somehow hiding his ‘spying’ eyes.
Many silent photos later,and after the magic process has taken place in his studio,
one is presented with not only a true image of oneself
but with a beautiful study and record of the private moments
that one thought had been hidden”

Sir Anthony Dowell

“ロバート・ハインデルは最も礼儀正しく、又魅力的な男性の一人である。
彼は誰にも気づかれないようにスタジオの中に入ってくる。
あたかもそのスパイの様な視線を隠すかの様に。
たくさんの物言わぬ写真が彼のスタジオで魔法にかかった様に
人間の真のイメージになったり、考えつかなかった瞬間の動きになったり、
美しい習作となって我々の前に現れるのです。”

サー・アンソニー・ダウエル
コベントガーデン 元英国ロイヤルバレエ団 芸術監督

 

精神性溢れる立ち姿


Figures on Yellow & Black
118×84cm  oil on canvas 1987

 

Hidden Thought
101×76cm oil on canvas 1986

 


Mirror Image
83×61cm oil on board 1984

 

ひたむきに努力することの美しさ


1-2-3
67×94cm oil on canvas 1981


Out of the Mirror
82×103cm oil on canvas 1980s

 

華麗なる躍動の一瞬


Darkness & Light
87×71cm oil on canvas 2003


Dancers From Land J7
107×107cm oil on canvas 1996


Red-headed Dancer
61×71.5cm oil on canvas 1998


Dancer on a Purple Floor
109×96cm oil on canvas 1989


Dancer Leaping
107×91cm oil on canvas 1997

 

コンテンポラリーダンスの新しい動き


In the Sleep DM-5
122×122cm oil, mixed media on board 2000


Floating Angel HC-1
127×127cm oil, mixed media on board 2000


Dancer in Dark Robes
90×80cm oil on board 2003


From Arthur AR26
96×82cm oil on board 2002


Lovers in Grey
70×130cm oil on canvas 1982

 

描かれた日本のトップダンサー


Classic Dancer
102×76cm charcoal on board 1999


Miyako in White
76×79cm oil on board 2005


Into the Blue
112×100cm oil on board 2002

 

フロアーに刻まれた汗と涙の記憶


Floormarks FM21
46x61cm oil on myler paper 1992


Floormarks FM23
46x61cm oil on myler paper 1992


Scottish Shadow S7
94×94cm oil on canvas 1990


Scottish Shadow S9
91×109cm oil on canvas 1990

 

ミュージカル 聞こえてくる言葉、音楽


Drawing for Beyond the Lake
76×50.5cm charcoal on mylar paper 1986


White Cats
109×99cm oil on canvas 1986

 

スポーツイラストレーション


Olympic Swimmer
87×134cm oil on canvas 1984


Runners
81×71cm oil on canvas

 

躍動する人間の残像、そして遺作


Moving On
94×97cm oil on canvas 2004


White Skirt, Yellow Floor
91×76cm oil on canvas 2005

 

描かれた絶滅危惧種 そして、熱帯雨林に生きる人々・動物、バレエ「ペンギンカフェ」から

 

The Rain Forest People
104×102cm oil on board 1994


At the Penguin Cafe
109×119cm oil on board 1993

 

The Rain Forest People
114×106cm oil on board 1994

INFORMATION

会 期: 2024年4月20日(土)~5月19日(日)9:00-17:00(入館は16:30まで) 火曜日は休館

入場料: 一般 1,000円/大学生 500円/高校生以下 無料/シニア 500円 ※70歳以上
今展のお支払い(入場料、画集、ポストカード)は、現金のみの対応となります。ご了承くださいませ。

会 場: 長島美術館別館
110mの高台に位置し、広大な亜熱帯樹に包まれた、眼前に桜島を望む美術館
〒890-0045 鹿児島市武3-42-18 TEL:099-250-5400
長島美術館 (ngp.jp)

主 催: ロバート・ハインデル展(長島美術館)実行委員会

後 援: 南日本新聞社/MBC南日本放送/KTS鹿児島テレビ/KKB鹿児島放送/KYT鹿児島讀賣テレビ

特別協力: 平野エンゼルクリニック 協力:マナーハウス島津重富荘/合同会社かぜのたね

企 画: 株式会社アートオブセッション

お問い合わせ: 株式会社アートオブセッション
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町29-10 ヒルサイドテラスC-25
TEL:03-5489-3686