いつの時代も芸術家たちを魅了し創作へと掻き立てる女神たち。今展では、美しさだけでなく、現代を生きる私たちが共感できるような内面を捉えた女性像を描く３名のヨーロッパ現代画家をご紹介いたします。

英国の画家フレッチャー・シブソープは、米国ARCのヌード部門で最優秀賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しています。コンテンポラリーな構図の中に伝統的な絵画の手法を取り入れた彼の作品には、静謐さと神秘性漂う女性の姿が描き出されます。

フレッチャー・シブソープ　「Ulysses ウリッセス」ジクレ版画　51×35cm

同じく英国の画家マーク・デンステッダーは、女優エマ・ワトソンを描いたことでも知られています。ストーリーを感じさせるアンニュイな雰囲気を持つ女性たちを、伝統的な写実技法と大胆な省略で特徴的に描きます。

マーク・デンステッダー「Reclined study　Ⅱ　」　油彩・ボード　41×92cm

ペトラ・カインデルは芸術に溢れたウィーン出身で、音楽からインスピレーションを受け、現代を生きる人間の内面を表現しています。

ペトラ・カインデル「Don’t take candy from strangers」  アクリル・キャンバス　53×45cm

作家の感性の違いによって、それぞれ異なる魅力が放たれる女性像。それぞれの作家たちが魅せる女神の姿をどうぞお楽しみください。