バーニー・フュークスが描く《ゴルフ》
バーニーのスポーツ作品の中でも、ゴルフを描いた作品は特に名高く、有名ゴルフプレーヤーの決定的瞬間や、ゴルフコースの美しい景観を卓越したデッサン力で数多く描いた。主要な特集などで彼に絵を依頼してきたゴルフダイジェスト誌は、彼を「天賦の才能を持ったスポーツ・アーティスト」と評していた。また、AT＆Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマトーナメントの公式ビジュアルにも採用され、彼の作品が表紙を飾った。

バーニー・フュークス
1932年～2009年、米国人。ニューヨーク進出後、「ニューヨーカー」「スポーツイラストレイティッド」などの一流紙の仕事を多数こなす。1962年20代の若さでニューヨークのアーティスト協会より「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に指名され、翌年、権威ある「ハミルトン・キング賞」を受賞。1975年には、史上最年少にして、ノーマン・ロックウェル、ウィンスロー・ホーマーも名を連ねる栄誉の殿堂「ホーム・オブ・フェーム」のメンバーに選ばれ、アメリカのアートシーンでトップの座に君臨し続けた。また、スポーツの世界では、光と影を巧みに使い分け、アスリートの内面とスポーツの醍醐味を伝える作品が評価され、1991年全米スポーツ・アカデミーから、スポーツアーティスト・オブ・ザ・イヤーの称号を授与された。日本でも美術番組「日曜美術館」（2014年）「美の巨人たち」（2013年、2017年）にて紹介された。